ビール6缶パック用の新しいパッケージが開発されていると聞いて
2021年11月16日、朝活でAPEXを一時間やってるんですが、寝ぼけてて全然頑張れないJimです。
気になるニュースを見かけましたので情報収集がてらブログを書いています。せっかく気になって調べたのにアウトプットしないのはもったいないという気持ちは誰だって少しくらい持っているのではないでしょうか。そういうわけで書き始めます。
そういうわけで本題に入ります。
2021年10月15日のニュースで6缶パックの紙パッケージの面積を減らす開発について記事がありました。
開発をしたのはアサヒビールで、この取り組みを行うことで紙の使用量を年間8800トン、CO2排出量も年間7400トン削減できるとしています。2023年の本格展開を目指して 9億円をかけて茨城に生産体制を整えると記載があります。
参考:https://news.yahoo.co.jp/articles/8979bcb402c6c5ab75ae75cbe125eb02965d8dd8
そもそもなんですが、どうしてこのような取り組みをしているんでしょうか。
9億円も経費をかけて生産体制を作るということはそれをやるだけの意義があると思います。ニュースにはSDGs(持続可能な開発目標)の意向と記載がありました。それもあると思いますが、会社がきちんと予算を立てて実施するためにはより明確な指標や施策があるはずだと思います。
そこで今回はアサヒビールがこの開発を行う理由を想像してみたいと思います。このニュースと以下に記載する内容の直接的な関係を示す資料はありません。私が調べた中で関連があるのではないか、という観点で書いていますのでその点ご了承の上お読みください。
事業者が温室効果ガス排出量を抑える理由
それで、色々調べていった結果、環境省が毎年出している”温室効果ガス排出量 算定・報告・公表制度”という制度というものが開発の意義の一つなのではないか、という結論になりました。
この制度には、1事業所当たりCO2換算で毎年3000トン以上の温室効果ガスを排出している会社には事業所管大臣を経由して環境省に毎年の排出量を報告する義務があること、環境省は国民へ開示、また国民からの情報開示請求に応えること、といった内容が含まれています。
参考:https://ghg-santeikohyo.env.go.jp/
上記サイトにて集計結果を確認すると、2017年度の情報がありましたのでこちらを参考情報として話を進めます。
アサヒビール株式会社は2017年度に227,027トン(CO2換算)(調整前)の温室効果ガスを排出したと記載がありました。
※記載には調整前、調整後、とありますがここでは詳しくは扱いません。いくつか排出量の控除ができるらしいです。
さて、今回の取り組みによって7400トンの削減ができると言っていることから、パッケージを刷新する取り組みを行うことで現在排出している22.7万トンのうち7千トンを削減することができる、と述べていることになります。全体の3%ほどです。
また、CO2削減の取り組みは報告書の補足情報として国に提出でき、国はこの情報を記録するとありますから、こういった活動は正式に記録として残ることになります。
この制度ができた当初の目的が、各事業者が自身の排出している温室効果ガスの量を把握して削減に向けて積極的に行動することを促すため、とされていますのでこの制度に沿った取り組みと言えるのではないでしょうか。
世界全体で地球温暖化対策の気運が高まってきて、SDGsという言葉も広く聞かれるようになりました。
最近の報道を見ると温暖化は着実に進行していて目に見える課題として扱われ始めているように思います。
そういった面から”紙の量を減らす”、という開発を行うことやそういった活動をニュースで取り上げられること自体、製品意外で会社の魅力を伝える一つになると思います。
味もさることながらあのような活動をしている会社だから買おう!といった購買意識や、こういう活動している会社には国から補助金を多めにあげよう、といった国の施策がないこともあると考えるとこの開発の意義も大きくなると思います。
また、社会貢献や事業への大きなこだわりはより鮮明に商品の選択を行う意思決定に影響するようになると思いますので、消費者にどのように伝えればよりダイレクトに伝わるか、と考えたときより正確な情報源に活動を記録できるという点もメリットなんじゃないかなと思います。
試験的に展開していく中で使いにくくなった、以前の方が良い、なんかヤダ、みたいなフィードバックもあると思いますが定着していけばいいなと思うばかりです。
蛇足ですが、新しいパッケージの生産体制は茨域に作るそうです。茨城と言えば茨城マイクロブルワリーがありますね。茨城にはほかにもスーパードライミュージアムなるものも存在していて、アサヒビールにとって重要な拠点の一つなんだろうなあと思います。
パッケージの形を多角的に観察する
ここで、海外のビールに目を向けてみると、缶を上部で止めるプラスチック製のケースをよく目にします。
見た目は今回アサヒビールが開発した上部のみのケースと似ていますね。プラスチックの方が水に強く丈夫であることから素材として選択肢の一つになると思いますが、前例のあるプラスチックを選択しなかったのはSDGs(持続可能な開発目標)など現代の世論もあると思います。今更原材料をプラスチックにしたらそれこそバッシングを受けそうですので、紙にせざるを得なかったのかも。
最後に、見た目と使用感について想像を膨らませてみます。
使用料が65%減なのに対して紙面積的には77%減とのこと、この情報から上部の紙は厚手になっていることが想像できます。
缶の上部を止めている部分も紙製と思います。結露の問題もあると思いますので、持ち上げたときの缶を掴んでいるところとか、取り外すときのしやすさ、缶同士がどのように支え合っているのかとか見てみたいですね。
19日からスーパー各所で試験販売されるとのことなので頑張って探したいと思います。
今日はここまでにしたいと思います。それでは。