「このビール、使われているホップはなんだろう?」

2021年12月5日、最近めっきり寒くなりましてどうにか部屋の温度を上げたいJIMです。
窓から冷気が入ってくるので窓ガラス用の断熱シートを買って張ってみようかと考えています。在宅ワークが浸透してきて私も週の半分は自宅で作業をするようになりましたからこの寒さの対策を打っていかねばならないと思っているところです。

本日はビールの原材料としてホップを使用するというのはどういうことなのか、について考えていきます。
ビールの製造においてどういった効果があるのか、また飲み手(主に私ですが笑)にとってどういった影響があったのかを感じたままに書いていきたいと思います。

~目次~
あの味、あのときめきとの再会     ~サブロ、アイダホ 私の初恋のホップはどっち?~
ビールにホップを使用するということ
最後に

あの味、あのときめきとの再会  ~サブロ、アイダホ 私の初恋のホップはどっち?~

それは突然の再開でした。
夜遅くにもろもろ作業を終えてふっと一息つきたくなった私は近所のビール屋さんに駆け込んだんです。
その店はとても人気で予約せずにふらっと寄っても満席であることが良くあるのですが、その日は相席の丸テーブルが運よく空いていたので席に座ることができました。

席について早々何を飲もうかとわくわくしながらメニューを見る私。
アンバーエールの欄に差し掛かった時その目にTKブルワリーのビールが目に飛び込んできました。
何を隠そうアンバーが好きで始めた趣味なものでその色、コクのある口当たり、優しい甘味に心を掴まされている私は早速注文しました。

店の雰囲気を楽しみつつTKブルーイングさんのFaceBookで商品説明を読みながら待ちます。
ビールの名前は”Amber Duck Take2(アンバーダック テイク2)”。鴨料理に合うビールというコンセプトで作られたビールとのことでペアリングの可能性を見出していきたい今日この頃、鴨料理と合わせられないことを少し悔しく思いつつ、川崎にある直営店にも行けたらなという思いでグーグルマップの保存機能で”まだ行けていないお店”として保存したりしていました。

まもなく到着したビールは一見よくあるアンバーエールでした。
アロマはおいしそうではあるんですがアンバーエールらしく控え目でそんなに特徴的でもなくて、しかしながら一口飲んでみて感じたフレーバーがとても刺激的でした。その味は確かにビールの世界をもっと知りたいと思ったあの味だったのです。

香り、味が記憶と結びついた瞬間昔のことをいろいろと思い出しました。
あの時もこの店で飲んでいたんです。そのときは上京したての私を心配して様子を見に来た両親を連れてこの店に飲みに来たのでした。
二人ともビールが好きという理由で夕食をそこでとろうと決めたのですが、ビールを一口飲んだ母親が「変わった味ね、」と眉を寄せたのを思い出して懐かしさにちょっと泣きそうになりました。(両親は今も健在です。笑)

私も一口飲んで感じた薬草のような鼻を抜ける香りと強烈な苦みになんだこれ?!と口をすぼめたのですが、翌日になっても1週間たった後もあの味がどうしても忘れられず思い起こす日々を繰り返していました。
でもなかなかに雰囲気のあるお店で一人で再び訪れることはできず結局あれが何だったのかわからずじまいになっていたのです。

ちょっとした回顧から現実に戻ってきて周りを見渡すと相席しているほかの3名の方は知人のようで楽しそうに話をしていました。
ちょっと混じって話をしたいなと思いつつ、なつかしさと対話することを選択した私は引き続き再会の感動をかみしめました。

4年前に飲んだビールはこれではありませんが、あのころと違いこの味を構成しているのはホップなんだろうなと推察するくらいには私もビールへの理解を深めております。
ちょちょいと調べて、使用されたホップがSablo(サブロ)とIdaho7(アイダホ7)であることを確認しました。
なるほど、つまりこの香りの理由はサブロもしくはアイダホ7のどちらかによるものということになります。

でもサブローは近年商品化されたらしいですね。とすると私の初恋はアイダホ7だったんじゃないかなと思います。
ようやく私をビールの世界にいざなった要因の一つが解消されつつある喜びに震えました。
せっかくなのでサブロ、アイダホ7それぞれメインで使用したビールを購入して白黒つけたいなと思っています。(*’▽’)

ビールにホップを使用するということ

そもそもビールにホップを使うようになったのは12世紀ごろかららしいです。
それから300年ほどかけて徐々にホップの使用が主流になっていったという経緯があります。

ホップを使うことで製造中や出荷後に雑菌が繁殖するのを抑えたり、ホップが持つ苦み成分(イソフムロン)とモルトのたんぱく質が炭酸ガスを包み込むことであのおいしそうな泡を作ります。その他にもホップを入れることで受けられる恩恵がいろいろあるんですが、調べれば調べるほどビールの持っている魅力の裏にはホップの存在が欠かせないんだということが分かりました。
(以下、面白かった情報元です)

ビールの泡立ちにビール表面の分子と泡の安定性に相関(2018):https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2018/pr20180810_2/pr20180810_2.html
イソフムロン このほろ苦く,魅力あるビールの成分(1980):
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/18/9/18_9_626/_article/-char/ja/

しかしながら、最近いろいろと見聞きした中で知った話では、ホップの使用量を抑えて代わりに別のものを原材料として使うビールなんかもあるようです。例えば、秩父麦酒では、 ホップの使用量を減らして代わりに”ミズナラ”という木の皮を香りづけに使用した ”紅熊”という商品が定番商品として売られているとのこと、これは一度飲んでみたいですね!
(注:この商品は”ホップの使用量を減らす”というのを主目的にして作られたわけではなく、ある特定のモルト(Red-X)を主役にしたビールを作りたい、というところから始まったようです。あしからず)

最後に

使用されたホップからビールを選択したい、醸造所とかそういうフィルタを外して原材料だけで横並びで見てみたい、と思ったときなかなかジャストなサイトってないですね。
製造の部分は企業にとって中枢ですから隠されて当たり前なのかもしれないですけど、ビールに関して言えば麦芽、ホップ、水また副原料などなど、ビール造りに何を使ったかを各社ウリにして発売しているのだから値段比較サイトみたいな感じで比較サイㇳがあったらうれしいなと思います。

原料が可視化されることで、作る側もニッチな部分への挑戦がしやすくなると思いますし、そのサイトの閲覧者が多ければ多いほど奇抜なビールを作ったとしても一発屋的な感じで人知れず消えていくこともないんじゃないかなぁ、なんて思ったりします。
飲む側にとっては(特に私)使ってるホップが同じビールを横並びで見たい、というわがままを解決できますし、ホップをどのタイミングで入れたかとか、なんなら発売日、終売日なども管理してもらえると大変助かります。

なに?おまえがやれって?またまた御冗談を。笑

実際、ホップの名前で検索しても出てくるのはそのホップでビールを作ったことのある醸造所のHPか、卸してる酒屋のオンラインショップくらいなんですよね。
さらにはオンラインショップは売り切れになっていることも多いのでそのまま探すのをあきらめてしまうことが多いんです。
そういった理由から上記のようなことができたらいいな、という妄想話でした。
現状はよく行く酒屋さんで店員さんに聞いてみるのが一番適切なのだと思います。
今度ビールを買いに行ったときに店員さんに聞いてみよっと。

それでは今日はここまでにします。GOOD DRINKING! FOR GOOD LIFE!!! (^^)/

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