飲酒による体への影響、”適正飲酒”をしらべよう

2022年4月10日(日)、春の気温に慣れてきた今日この頃、皆様におかれましてはどのようにお過ごしでしょうか。JIMです。

私はというと、春が一緒に連れてきた花粉との戦いを続けています。これは終わらない戦いですね。
こちらは花粉症の薬と目薬で対処しています。目はこすらないことが大事です。(^^)

さてさて今回は”適正飲酒”という言葉を掘り下げてみようと思います。

まん延防止措置も解除されて、歓送迎会の時期でもありますから飲む機会はこれから増えたことでしょう。
気が大きくなるままにたくさん飲んでしまうことがあったかもしれません。

飲酒自体を否定するつもりは当然ありませんが自分の体でどんなことが起こってるのか知ることは必要かと思います。

一緒に整理してまいりましょう。それでは見ていきます。

アルコール飲料を飲んだ時の身体の変化

ビール、日本酒のようなアルコール飲料を飲んだとき体にはどのような症状が出るでしょうか。

初期の状態を書いていきますと見た目に分かるのは体の表面、顔や手が赤くなって火照ることがあります。
また気持ちの面で言うと開放的になってリラックスすることあります。
疲れてるときに飲むと頭痛がひどくなることもありますね、、、(;^ω^)

これら症状の具合はその人のアルコール分解能によるとは思いますがほぼ全員が感じる症状かと思います。

個人的には、アルコールが身体機能に影響を及ぼすようになるとトイレに行く回数が増えたり、視界が狭まる感覚になったり。
また、味覚が鈍感になったりする気がします。
こういった症状が出始めると客観的に自分がどう見えているか気にしたりします。

そして具体的にはお水を積極的に飲んだり、外の空気を吸って気持ちを落ち着かせることを意識しています。
素面の状態でも会話が盛り上がると声が大きくなったり、周りが見えなくなる人間で
お酒がそれを助長することがあると自覚してまして、こういったことを気にかけているんです。

ここまで自分の身体変化を振り返ってみて思うことは出る症状から状況を把握することにプラスして、
飲酒量など絶対値から身体の状況をチェックすることができたならもっと気楽にお酒を楽しめるかもなということです。

お酒を長く気持ちよく楽しむためには

お酒を長く楽しむために言われていることとして3つほどあげてみますと、
①ごはんと一緒にお酒を飲む
②お水をしっかり飲む
③空腹状態で度数の高いお酒を飲まない

この3つがあると思います。それぞれ理由があるんですがお酒の魔力の前には無視されがちな気がしますね。

『とりあえず生』ですぐに出てくる生ビールをグイっと流し込めばあっという間にジョッキは空っぽ、なんてことはよくあることです。
たかが5%と思っちゃうところもあるかもしれません。

言葉だけで言われたって守りにくいこともあるでしょう。
それはなぜ言われているか、に考えを進めると解決するかもしれません。
つまりそれらの行動が体内のアルコールの分解処理の状況を左右する行動であるということを理解することにあると思います。

アルコールの分解処理

体内に摂取した食べ物や飲み物は食道を通って胃に向かいます。胃を通過すると小腸で栄養成分を、大腸で水分を吸収するでしょう。

栄養成分が吸収されるタイミングは小腸である、というのは一般的に知られていることだと思いますが
アルコールもその8割は小腸で吸収されます。残りの2割は胃です。

すきっ腹にアルコール飲料を入れると胃をすぐに通過して小腸に向かいます。
小腸で吸収されたアルコールは血液で運ばれて肝臓に向かいます。
アルコール以外に吸収するものが少ない場合アルコールがすぐに吸収されますがここではまだ体への影響を感じることは難しいです。


アルコールは肝臓で分解されます。
アルコールをアルデヒドに分解する酵素が出されて、ついでにアルデヒドから酢酸に分解する酵素も出します。
ある程度処理を勧めますがその分で処理できなかった分のアルコール、また分解途中にできたアルデヒドは一度心臓に送られて全身をめぐるようです。

その際にアルデヒドが体のあちこちで悪さをして不快な症状が出るらしいです。
日本人は人種としてアルコールの分解する力があまりない、という話は聞いたことがありますが
実際はこういった酵素の排出量が少なくて不快な症状が出やすい人が多く結果として飲めない、となっていたわけですね。

具体的に言うとアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の排出が少ないとすぐに顔が赤くなったりします。よく言う飲めない人という状態です。
逆にアルコール脱水素酵素(ADH)が少ない人はアルコールを飲んでも症状が出にくく自分はたくさん飲めると勘違いして飲みすぎてしまったり
アルコールが分解されるまでに時間がかかるなどいろいろな要因が重なってアルコール依存症になる率が高くなるようです。

飲酒一つとっても自分がどのようにアルコールを分解しているのか知ることで将来への影響を推し量った飲酒に切り替えることができそうですね。

体内の水分管理


先ほど、飲酒が進むとトイレに行きやすいという話をしました。
これはお酒を飲んだのだから飲んだ分出している、と解釈している人もいるのではないでしょうか。

実は飲酒時の排泄(小)の量は飲んだ分以上出しているそうです。
具体的にはビール1Lに対して100mL多く排泄すると言われています。
実際には排泄以外にもアルコールの分解のためにも水分を必要としますのでより多くの水分がなくなります。

成人男性の体重の60%が水分ですから、70キロの人であれば42キロは水分です。
そのうちの0.1kg(0.025%ほど)であれば誤差で問題ないように感じますが、実際は程度の差はあれ脱水症状が出ていることがあります。

例えば、お酒を飲んでいてちょっと口が乾いたなと思うことありますよね。
塩辛いものでも食べすぎたかな、と思いきやそれは軽度の脱水症状だったのかもしれません。
喉が渇いたなどの症状も安易にとらえず、こまめな水分摂取を意識することが大事ですね。

適正飲酒とは何か


ここまで飲酒時の体調の変化の理由と長くお酒を楽しむ術を知るため、体内で起こっていることを簡単にまとめてきました。
家での晩酌やお酒の席で楽しく過ごすために実はいろいろと気にかけておかないといけないことも分かりましたね。

ただそんなに色々を考えながらお酒を飲むことなんてできません。
なぜならアルコールは脳にも影響するためです。ですからアルコールの量は最初に決めておくことが肝要だと思います。

ではどのくらいの量が適切なんでしょうか。
大体の人は飲みすぎて失敗した経験から自分にとっての飲酒の許容量を推し量ることでしょう。かく言う私もその一人でした。(;^ω^)
でも実際にはそれは経験によって推しはかった飲酒量であって適正な飲酒量ではないんですよね。


適切な飲酒量について調べてみると、厚生労働省のHPにて飲酒におけるガイドラインを見つけました。
そこには、12のルールが提案されてありましたよ。(下記参照)
厚生労働省 e-ヘルスネット[情報提供]
URL:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-003.html

上記のサイトを見ると将来の体への影響を考慮したうえでの今の適切な飲酒量はどの程度なのかを知ることができます。

ここでは込み入った話を避けますが、成人男性が飲酒する場合の節度ある適切な量は一日平均アルコール:20g以下とのこと。
※アルコール摂取量(g)=摂取したアルコール飲料の量(ml)× ABV(%) × 0.8(比重)

上記計算式を使って一日に飲めるビールの量を計算すると飲んでいいのは一日平均500mLほど、7%なら350mLです。
平均ですから前後の日で調整は可能ですが、摂取量(20g)は飲みに行けばあっという間に超えてしまう量ですね。

そして適正な飲酒量は年齢や性別だけでなく体の状況(空腹時など)など”個人によって差がある”ため時折適正飲酒を
確認する必要があるように感じました。

また飲酒は習慣ですからライフスタイルの変遷に対する飲酒量のロードマップや、ケーススタディがあったら見たいなぁと思いました。

最後に


コロナで飲酒を伴う会食は減りましたがこれから徐々に増えてくるのではないかなと思います。

私含めこの2年間でお酒との付き合い方を見直したいと思っている方がいることでしょう。
具体的には、勢いに任せた飲酒ではなく事前に決めた量を時間を決めて飲む、といった飲み方にシフトしたい方、
そういった思いを実現するためには社会的に認められた指標があること、それから我慢するマインドが必要でしょうね。(;^ω^)

またサークルや会社などの飲み会に不安がある方もいるでしょう。
具体的にはコロナでこれまで飲み会事態に参加したことがない方、自分の許容量を超えたアルコールの摂取に不安がある方、
身体の特徴としてアルコールの処理が苦手な方、不快な症状が出やすく飲酒を控えたい方、
そういった方が主張する手段(ツール)として客観的で他人と共有できる指標があって飲酒前に提示できるのであれば
いらぬ誤解やすれ違いが生まれることも減ると思います。

またそれは客観的な指標であるから”アルコール大好き”な方の飲みすぎを自覚する手段になりえるでしょう。
それを守るかどうかは個人の意思によるとは思いますが、飲酒量に対する共通理解ができればお互いを気遣い
会食の時間を楽しめるようになるかもです。

それではここまでとします。

Good Drinking! For Your Good life!!!

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